ピティナには、ステージポイントがあります。ステップで演奏したりコンペティションへチャレンジするなど舞台で演奏するとポイントが加算される仕組みで、ピティナから節目の回数に表彰してもらえます。
ピティナのステップには、わたくしも時々アドバイザーとして参加させていただき、皆様の演奏にコメントを書かせていただいています。
先日、偶然Facebookで過去にわたくしがアドバイザーとして参加させていただいたステップに参加なさっていた方の投稿を拝読しました。
なんと、この方は250回の表彰を受けられた方だそうで、ここまで積み重ねてこられた強いお気持ちと努力に驚き、すばらしい演奏をゆっくりと聴かせていただきました。
当日はステージの合間に講評として舞台でアドバイザーの立場でお話をさせていただくですが、その際のお話をとても丁寧にご紹介くださっており感激しました。
投稿されていた内容を一部抜粋して以下にてご紹介いたします。
※ご本人には掲載の許可をいただきました。ありがとうございます。
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本田真貴子先生のご講評より…
*レガート奏法を身につける
*リズム感を身につける
この2つにポイントを置くだけでも、ピアノ演奏が、確実に上達します。
日々忙しい学生の方たち、短い練習時間で、ピアノを続けてゆくには…
*読譜力 (ピアノが弾けない時間も、楽譜を読む習慣をつける。弾いている時には気付かないことが見つかり、上達の近道につながる)
*自由に動く指 (例えば… ハノンを、全調練習する。ピアノ鍵盤高低による重さの違いを、この練習は、全ての指が満遍なく訓練出来て、短い時間で、コツコツやることにより、鍛えられてゆく)
*音楽を聴く (音楽を聴くだけでも、音楽経験を積むことが出来、ピアノが上達する)
(ピアノの前に座る、貴重な短い時間を、効率よく使うには、常に常に…考える。頭の中で準備する。ほかのことをしていても、頭の中で考えることは、大切なんだな…と、私も思います。)
本田先生がある本をお読みになって、物事を成就するには【KKD】だけではダメ…と、書いてあったそうです。
調べましたら
*勘
*経験
*度胸
これは、悪いことではありませんが、それだけに頼らず…常にあれこれ試行錯誤する…新しい【KKD】というのもあるそうで(調べましたら…)
*科学
*計画
*データ
あらゆるデータを活用し、科学的に分析をして、計画に沿った活動を実践して、結果を出す…ということなのだそうです。
【旧KKD】そして、【新KKD】、両方相まって、過去にない成果を期待する。それは、私たちの、ピアノ演奏の勉強に、大変大切なことだと思いました…非常に大切なお話をありがとうございました。
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講評としてみなさまのまでお話をさせていただく際は、いつも前日までどんなお話をさせていただくか悩み、考え、原稿をまとめ、少しでもみなさまの今後のピアノ練習などに役立てていただけることを願って、緊張しながらお話をさせていただいています。
そのお話をこのように丁寧に聞いていただき、心にとめていただいていることは本当にうれしく思います。
これからもピティナのステップのアドバイザーやコンペティションの審査員としてのお役目をいただいた際は、みなさまの演奏に的確かつ今後につながるアドバイスを講評用紙や採点票へ心を込めて書かせていただきます。
ピティナは4月から新期。2022年度も素晴らしい演奏に出会えることを楽しみにしています。
神戸市西区のピアノ教室 本田真貴子ピアノ教室